トップバナー
 お問い合わせ

第6回 スタディーツアー 報告


スタディーツアー参加者全員集合

●ツアー概要


期間:

平成21年1月29日(金)~2月3日(水)4泊6日

目的:

  プロジェクトで送った車いすを使用している人の自宅や障害当 事者団体の訪問を通してタイの福祉の現状を知るとともに、現地の障害当事者や関係者との交流を深め、参加者それぞれが自分にできる支援などについて考えるきっかけとする。

参加者:

9名


今回新たに取り組んだこと:

  • タイでの車いすの整備、保管などでお世話になっている「ヌン学校」 の生徒・先生との異文化交流(タイ料理と日本料理を一緒に作った)
  • 参加しやすいように、月曜出発から木曜出発に変更し土日を入れた。
  • ホテルをノンタブリ市から、すぐ近くに屋台などが並ぶバンコク市へ変更した。

ツアー・スケジュール

日程 時間 スケジュール 備考
タイ(バンコク)
1月29日(金) 10:35
14:35
 
 
16:00
セントレア出発 TG 645
 バンコク到着
- 空港で外貨両替 (Yen␣Baht)
バンコク市内ホテルチェックイン
フリータイム (夕食は各自)
セントレア発
スワンナプーム空港
 
ルンピニホテル
1月30日(土) 10:00 交通アクセスチェック (BTS, 地下鉄)
- 王宮, ワットプラケオ寺院見学
- シアム博物館
- 夕食(ツアー参加者との交流会)
ルンピニホテル
1月31日(日)   - ショッピング@チャトチャック
 日曜日のみ開かれる大きな市場
ルンピニホテル
2月1日(月)   - ノンタブリ障害者協会訪問
 障害者宅訪問(2件)
- ヌン学校の生徒との交流
オプショナルツアー (希望者のみ)
ルンピニホテル
2月2日(火) 10:00
18:00
20:00
ホテルチェックアウト
夕食
空港チェックイン
ルンピニホテル
2月3日(水) 00:20
08:00
バンコク出発 TG644
セントレア到着
機内泊



交通アクセスチェック


BTS(スカイトレイン)

タイでは、交通渋滞が問題になっていて排気ガスを削減し、環境を保護するために、スカイトレインが作られました。エレベーターを使用する際は、健常者が使うといけないからという理由で、インターホンで係員を呼び、鍵を解錠しなくては、使用することは、出来なくなっていました。BTSの切符は、写真のようなものでした。





MRT(地下鉄)

ここでは、駅職員の方から切符の買い方など、教えて頂きました。駅がとても綺麗。地下鉄に乗る際は、金属反応機をくぐるなど、セキュリティーがとても厳しく感じました。



改札内に入るときは、右写真のコインを改札にかざし、出るときは、コインを投下するようになっていました。エスカレーターは、 日本のものより速く、車いすで乗るのは危険だと駅員の方に言われました。


<所感>

エレベーターは、みんながいつでも気軽に使えるようにして欲しいと思いました。




王宮・ワットプラケオ寺院、シアム博物館

タイの方々がとても大切にしている寺院で、本堂には、夏、冬、雨季を示す仏像が御祭りされており、高貴なものを感じる事が出来ました。博物館では、タイの歴史を学び、「金の国」と呼ばれていたことを知り、寺院の作りも金が多く、文化も学ぶことが出来ました。

バリアフリー状況は、段差解消のスロープ、手すりの取り付けが見受けられましたが、バリアフリー化されていない場所も多く車椅子の方は、4、5人で担ぎあげるということが多かった。


ノンタブリ障害者協会訪問(タイの現状について)

障害をもつ人を中心とした団体で、主に障害を持つ人たちへの情報提供を中心に活動を展開し、日本から送った車いすの配布事業等も行っている。


活動報告

当時は障害のある方は、外に出られないでいた。

協会は障害者を差別しないよう、権利・平等を主張し運動を始めた。

各団体・政府に協力をえて人権差別を無差別になるように声を出してきた。

  • 電車,バス
  • 医療,福祉←手帳の申請登録

以前は手帳を持っていない方が多く、登録するメリットが無かったが、登録することにより医療・福祉のサービスが受けられると声かけを行った。

  • 当事者リーダー育成
  • 介助者の育成

当事者のお宅訪問


一軒目 : 男性

・車いすを購入した時に、自身の体に合わないので、医師に「足を切ってしまえ」と、言われたらしい。その状況を聞いた現地のスタッフが改造した。

口でペンを加えて字や絵を描いている。

・日本・タイとの距離があっても、国が違っても、自身がやりたいこと望んでいる。障害がある方・ない方みな同じだと感じた。

・タイは雨季には水量が多いため、水害が多く、家の玄関に50cmほどの高さがあり(写真参照)、自由に外出はできない。段差解消のスロープなど改築することはできないのだろうかと考えることが出来ました。




二軒目:男性 19歳 バイク事故にて頸椎損傷C4、5損傷。

現在は、家族(主に母)が、介護を行っている。現在リハビリ中で指先が少し動くという身体状況。

本人の思い・・・

「障害を受け入れられなかった。足も手も使えない・・・」

野原にいる蛇にかませて死のうと思ったそうだ。車の運転免許を取りたいと考えているとお話して頂きました。

・彼の使用している車いすは介助者用のもの→

まだ自身にあった車いすが支給されるまでの制度ができていないのか?


<感想>

現地の障害当事者のお宅を訪問して感じた事は、まだまだ福祉のサービスが行き渡っていない。家族と一緒に暮らしてはいるが、将来親無き生活も考えて行かなくてはならない。実際日本でも家族と暮らしている当事者の方は少なくない。その方の支援を考えていかなければならないのは同じだ。


ヌン学校訪問

車いすの整備を行っていただいている。

学校側の目的として、車いすを整備する事により福祉と関わり、国際交流。

始めに、学生の方からタイの楽器を使って歌と踊りを披露していただきました。

衣装も色鮮やかでとてもきれいだった。

食文化交流会を行った。

学生の方々は、日本の料理に興味津々で作業にもとても意欲的。

日本からは、「うどん・お好み焼き」を作り、学生・先生・現地スタッフにも好評でした。


チャトチャック市場

「ここで買えないものはない」といわれるほどの超大型市場で、雑貨や衣料、家具、絵画など何から何まで揃っています。一日ではとても回りきれない程でした。

障害のある方も市場にはいて、バリアフリー化などされていない段差だらけの場所でしたが、近くにいる人達が、すぐに手を貸すところを見て、タイの人の心には、バリアが無いのだと感じました。


ナイトクルージング

2時間の乗船ツアーに参加し、豪華タイ料理を頂き、夜景に目が釘付けになりました。生バンドを聞きながら、現地の人たちと踊り明かしました。

ここにも、障害をお持ちの方がいて、乗船の際は階段・段差も多くバリアだらけで車いす使用者は自由に移動が出来ない場でしたが、現地の方々はこちらから声をかけなくても手伝ってくれました。


センター活動の資金援助として、
ツアー参加費の一部を贈呈しました。




参加者アンケートの結果(9人中7名分)


1.参加目的を達成できましたか?

ア.はい 5人  イ.いいえ 1人  ウ.その他 0人  無回答 1人


2. 学びの部分と遊びの部分のバランスについて

ア.とてもよかった 2人  イ.よかった 4人


ウ.なんともいえない 1人  エ.よくなかった 0人


3. 学校での異文化交流について

ア.とてもよかった 5人  イ.よかった 2人

ウ.なんともいえない 0人  エ.よくなかった 0人


<理由>

  • 現地の学生さんや先生方と交流ができた。それぞれの国の料理を一緒に作りとても楽しく学びがあった。
  • 福祉ということをこの年齢でこのまま続けるかの疑問がわいてきてこのツアーに参加した。ところが、行く前に確認したけれど、肝心の現地とのつながりもあるけれど、日本語の通訳が支離滅裂(しゃべりにくそうだった)で、目的は達成されなかった。
  • 中学生らしい純粋な子供たちでした。何10年前かの自分の中学生時代を想い出させてもらいました。不慣れな様子で自国の料理を一生懸命作ってくれました。日本のうどんとお好み焼きは好評で、子供たちも一緒に作り、食べ、そして、後かたづけも競ってやっていました。すばらしい子供たちでした。
  • 学生の中には日本語を勉強されている方もいて、日本語で話しかけてくれたことに感動しました。また、日本の文化にとても興味を持っているようだったからです。
  • お互いの国の料理を、言葉が通じなくても一緒に作り、お互いの文化の一部だけど触れることができたことがよかった。
  • 現地の手料理や学校の雰囲気を味わえました。タイにもスロープと車いすトイレが設置されている普通学校があることには驚きました。
  • 車いすを整備してくれている中学生たちがすごく楽しそうで私たちも楽しかったです。日本の料理も積極的に作りに来てくれてよかったです。

4. 次回のツアーでも異文化交流を続けた方がいいと思いますか?

ア.いいえ 0人 イ.はい 7人


<理由>

  • なかなかこんな風に交流できないと思うので、ぜひ続けてほしい。
  • 時間が短いので多くは望めませんが、その中でも異国の食文化や子供たちのありのままの姿を見て、日本との違いを知り、感動することがたくさんあると思います。
  • お互いの国の料理を、言葉が通じなくても一緒に作り、お互いの文化の一部だけど触れることができたことがよかった。
  • 現地の人たちと交流をすることによってお互いの文化などを知ることができるから続けてほしい。
  • 他の国の文化と交流することで文化や考え方を知ることができた。

5. 次回もっと工夫が必要なことがあれば教えてください。

  • 日本語の通訳が支離滅裂(しゃべりにくそうだった)で、目的は達成されなかった。
  • お好み焼きとうどんを今回作りましたが、タイ語でレシピを作っていけばよかったと思いました。
  • いまのでいいと思う。
  • もし可能であるのなら、障害のある子どもたちとも交流をした方がよい。
  • 今回のように料理を作りあうなど、それぞれの国の文化を一緒に楽しめる企画がいいと思います。

6. 障害のある人のお宅訪問について


<1件目 男性宅>

  • 年齢が一緒の方のお宅を訪ねたとき、死を考えていたと言っていたのに衝撃を受けました。
  • 見学させていただいてありがたかった。
  • ひとりは10代のとき事故により障害を負った方でした。若いこと、障害者になって日が浅いこともあり、悩みや苦しさは大きいと思いましたが、周囲の支えで立ち直りつつあると感じられます。
  • C4.5の頸髄損傷の方でしたが、車いすが病院においてあるような一般的なものだった。日本はやっぱり恵まれていると思った。
  • もう少し時間があったほうがいい。
  • 質問を前もって考えておく必要がある
  • 1件目の方と2件目の方共に生き生きと夢と語っていた。両方の方とも制度さえ整えば、自立できると思った。是非、両方の方とも日本に呼ぶとよいと思った。
  • 玄関に段差があり外出するのも人手がいり、電動車いすがあるけれどまだまだ外に出にくいように感じました。

<2件目 男性宅>

  • 絵を見せていただきぽかぽか暖かい絵でほっこりしました。
  • 見学させていただいてありがたかった。
  • 出生後から20代まで障害を持ち家の中だけで暮らしてきたようですが、地域やajuの働きで今は小学校を通信教育で卒業し、絵を学び、自立できる喜びに輝いていらしたのが印象的でした。
  • 電動車いすを現地スタッフが溶接して身体に合うように作っていた。工夫をし続けることが大切だと思った。
  • まだ障害を持って間もない方で、今回の交流を通して何か変わってもらえたらいいです。

7. ツアー全体的な感想を教えてください。

  • 現地の福祉を学びたいと思っていましたが、実際に人の優しさや出会うことの楽しさを学びました。また一緒に行ったメンバーの言葉や行動考えにたくさん学びました。私にとってはじめての海外だったのですが、本当によかったなあと思いました。ありがとうございました。
  • 通訳が用をなさずせっかくの目的が達せなかった。
  • 同行した障害を持った方たちにどこまで手助けをしたらいいのかわからなかったのが悩みでした。
  • 参加者の健康管理など気配りが大変でした。よかったことは、今までしたことがない「タイに行った」ということが自分を大きくできたと(少しだけ)思っています。
  • 今回は知らないところへも行けたことがよかった。
  • 参加してみて、「自立生活って何」と改めて感じさせられた。タイは家族社会でそのなかにおいて自立生活とは、何だろうと考えさせられた。また、バンコク市内は思っていたより都市化・車社会になっていた。改めて、外に出て行く運動やアクセス運動がいる必要性を感じました。

8. 食事内容や場所について

ア.とてもよかった 2人  イ.よかった 4人

ウ.なんともいえない 1人  エ.よくなかった 0人


<理由・感想>

  • とってもおいしかった。
  • ホテルではなく地元の市場、庶民等普通の人が食べるものがいろいろ味わえた。只、タイスキは逃したけど!
  • バザールでの食事は珍しく、楽しかったのですが、食事内容は口に合わないものが多かった。私は偏食ですので。
  • おなかは壊しませんでした。火を通せば大丈夫です。
  • 場所については、もう少し交通機関を利用したかった。食事はあわないものがあったが、おいしいかった。

9. ホテル内やその環境について

ア.とてもよかった 1人  イ.よかった 6人

ウ.なんともいえない 0人  エ.よくなかった 0人


<理由・感想>

  • トイレにトイレットペーパーがついていてとてもうれしかった。
  • 近代的な建物ではなく、どこか古い面影が残っていて落ち着きがありました。
  • 同室の方とけんかもしながら仲良くなれました。
  • リゾート感があって、良いホテルだった。

10.参加費について

ア.ちょうどよい 2人  イ.よい 5人

ウ.高い 0人  エ.安い 0人


11.現地スタッフへのメッセージがあればお願いします。

  • 一週間本当に本当にお世話になりました。皆さんの優しさに感謝です。ありがとうございました。日本にもいらしてください。
  • 朝から夕方まで、5泊6日を親切に一生懸命お世話をしていただきました。私たちが帰国したあと、体調を崩された方もいらっしゃったのではないかと気にかかっています。深く感謝しています。ありがとうございました。
  • ツアー中朝早くから夜は遅くまで、私に本当によくしてくれて感謝しかありません。日本にいらしたときは、私にできることは力になりますし、必ずまたタイに行きたいです。
  • その場で変更もありながらでも、対応してくれてありがとうございす。
  • いい体験をさせてくれて、感謝しています。ありがとうございました。
  • たくさんお世話になりありがとうございました。本当に楽しかったです。

  • その他

    インターネットでホテルがわかっているのだから調べとけばよかった。14Fにジャグジープールがあって水着の用意をしたのだけれど、残念。




    ●スタディーツア―を振り返って●

    マイライフ今井・水谷


    バンコク市内は、高いビルやショッピングモールが建ち並び、道路も舗装され、都会的 な印象を受けましたが、現地のホテル周辺道路はガタガタでバリアがたくさんあり、住みやすい環境ではないと感じた。車の交通量もたくさんあり、歩道がすくない。

    アジア支援のビデオや小倉氏からの話で聞いてはいたが、物乞いをして生活をしている方を初めて見た。とても印象にのこっている。貧富の差があると痛感した。

    福祉サービスが必要な人に行き渡っていない、障害を持つ方々にまだまだ自身にあった車いすが支給されていない現状だと感じた。

    バリアが多い環境ではあるが、人が優しい。日本では、車いすの人を避けている。差別 意識が強いように感じるが、タイの現地の人は手をさしのべてくれる。そんな印象を感じました。

    ツアーそのものに当事者が参加していることで、自分一人でも慣れない異国の地で、精 一杯の中で、介助や気遣いが、おろそかになり、いざこざも有りました。しかしぶつか り合うという経験をしたことで、帰国する時には本当の仲間になることができました。

    車いす使用者が飛行機に乗る際、事前の連絡や係員が付き添わなければならないことな ど、もっと簡単にスムーズにしていけないか、考えるきっかけになりましたし、海外で もヘルパーを使えるようになって欲しいと思いました。

AJU自立の家ロゴマーク AJU自立の家 法人本部

〒466-0037名古屋市昭和区恵方町2-15 AJU自立の家 アジア障害者支援プロジェクト事務局

TEL052-841-5554

FAX052-841-2221

お問い合わせ